『葬送のフリーレン』15巻は、物語の根幹をなす「魔法」と「時間」を深く掘り下げます。特に注目すべきは、永く謎に包まれていた大魔法使いゼーリエと、若き日のフリーレンの過去。
ゼーリエがフリーレンを「才能がない」と断じながらも魔導書を授ける場面は、彼女が最強の魔法使いへと至る原点と、その後の成長への重要なターニングポイントを鮮烈に描きます。冷徹な印象が強かったゼーリエの、魔法への純粋な探究心や意外な一面が垣間見えることで、そのキャラクターに深みが加わります。
フリーレンが師匠ゼーリエとの関係をどう築き、何を学び、今の魔法使いになったのか。現在のフリーレンの行動原理や感情のルーツを理解する上で、決して見逃せない必読の一冊。物語全体の奥行きを増す、読み応えのある巻です。

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